核変異体 クリーポソイド
 1987年 アメリカ映画
 製作・監督・脚本 デビッド・デコトー
 主演 リネア・クイグリー マイケル・アランダ


 見所 
 パッケージには

 あらゆる恐怖を超えたニューエイリアンの誕生! 放射能汚染! 昆虫人間! その名はクリーポゾイド!
 核戦争後の地球という注目のSFテーマを主軸に、ゾンビも真っ青のグロテスク・モンスターが襲い来る近未来ホラーパニックの決定版がやってきた。「猿の惑星」の衝撃が甦る、まさに戦慄の異色問題作である!!!

 と書いてありますが全部嘘!

 もうとにかくすっごい嘘科学知識が素敵すぎます。
 「そうか! 人間がアミノ酸を自生できるのならもう食事はいらない!」
 「アミノ酸が自生できるのに、蛋白質を摂取するというのは、火にガソリンを注ぐようなもんだ!」
 「科学的にいえば進化が行き着く先は怪物化か爆発だ!」


 低予算故のどうにもならない状況説明が凄すぎます。
 「施設の外に逃げるのよ!」「駄目だ! 入り口に隕石が!」
 「外は酸性雨の大雨よ!」
 「アミノ酸を自生できる化け物に人間用の武器が通用する筈がない! 
・・・だから使わない!

 低予算故に出演者は五人。しかもまるで倉庫の中にベニア板で作ったような三部屋しか出入りしません。
 しかもクライマックスの戦闘舞台は資材倉庫。おそらく本物の資材倉庫で撮影した生の資材倉庫だ(笑)

 一番の見所は「リネア・クイグリー」のサービス・カット(笑)
 こんなに狭い研究所内を追いかけれているのに
 「ベッドシーン」
 「シャワーシーン」
 「ラブシーン」

 などのサービスカットは盛り沢山です。 
 リネア・クイグリーとは、最も有名な役が映画「バタリアン」の全裸ゾンビ。つまりホラースクリームクイーン。めっちゃ簡単に説明すると「ホラー映画で意味無くヌードシーンを披露するねーちゃん」なんですねwww

 アクションは何処にもないし、全然怖くないからホラーじゃないし、グロくもないしSFですらない。ほんの数分のシャワーシーンでエロには物足りないし、サスペンスもなければ予算もない。
 どこかで見たありきたりの設定を総てにおいて100倍スケールダウンしているのですが、あまりにもその場しのぎの馬鹿台詞でつなぎあわせているので、陳腐すぎてまさに通好み!(笑)
 

 ストーリー
 核戦争後の近未来です。(核戦争後の近未来だ! と主人公が叫ぶシーンあり)
 前線逃亡した兵士一同、男性三人、女性二人。(とても軍人に見えない服装です。リネアは妙に肌の露出多し)
 生物研究所に逃げ込みます。
 外は酸性雨でしかも入り口に隕石が落ちた(・・・という話。だって雨音も隕石の振動も聞こえない。主人公が突然説明するだけ)ので脱出できなくなる。
 研究所は「人間が食物を取らずに生きられる研究」をしているみたいだ。
 試した一人が食事中に「奇形変形げろげろ、そして爆発」をします。その理由は「ごはんを食べなくていいのに食べた。」
 実験体であるクリーポゾイドが現れます、
 襲ってきます。
 逃げます。

 シャワーシーン
 襲ってきます。
 逃げます。
 ベッドシーン。
 クリーポゾイドに変な薬(御飯という説も)を喰わせます。
 クリーポゾイド爆死。
 クリーポゾイドのお腹から新しい生命が! 出産直後のクンズホグレツの死闘(ただゴロゴロ転がってるだけ)
 へその緒の首絞めで幼児に勝利!
 甦る幼児!


 感想
 初見の時は勘違いしていたんですよ。
 つーか、こういったモンスター映画の見所って「迫り来るモンスターをいかに撃退するか!」じゃないですか。ところがこの映画の主人公(男性)は、クリーポゾイドに追い詰められると「常に気絶」するだけなんですwww。目覚めるとモンスターはいなくなってる or 別の登場人物を襲っている」んです。気絶するだけんなて、はらはらしたくてもちっともどきどきしませんwww

 それで最初にリネアとベッドシーンもあるし、ラストシーンではモンスターが出産するんで「リネアがモンスターに変化した」と勘違いしてました。ところがどっこい全部間違い。結局の話。

 リネア・クイグリールール! 全開!!
 
 なだけです
 とまぁ「誰も見ないような屑映画を楽しめる体質になりたい」人にはお勧めの入門ビデオです。